この日はTUMUGUでは珍しいオンラインとオフライン、ハイブリッドに挑戦しました。
なぜかというと、以前石田さんとお話した時に「お話より一緒に遊ぶ、ということが一番の学びになる」とおっしゃっていたからです。
また石田さんの自信や自己肯定感を育てた、ご両親の声がけや、卓球との出会いをみなさんと考えたくて、親子で学ぶ、そして卓球を通して心を通わすということも大事にしてみました。
まずは会場に集った子どもたちからウォーミングアップとして、フルーツバスケットをしました。
コロナ対策ということもあり、人それぞれ自分の好きな場所、スタイルで聞いてもらうことにしました。
椅子の人もいればマットを使ってごろーんとしながら聞く子もいます。
こんな子も出現!笑
私は石田さんを「みんなに私の大好きなお友達を紹介します」といって紹介しました。
それはトリーチャーコリンズ症候群で有ることも、見た目が人と違うことも私にとってはもう関係のないことになっているからです。
みんなにも大好きなお友達がいて、私もそれを大切にしたい様に、みんなにもそうしてほしいと思ったのです。
石田さんのお話は、ご自身のトリーチャーコリンズ症候群についてから始まり、いわゆる「普通」というのが何なのかを考えたり、相手と自分について考えたり。。。
その後質疑応答に入るわけですが、これな終わらない。。。
「何の食べ物が好きですか?」という子供らしい質問も飛び出しましたが、これはつまり石田さんの病気や背景をもう飛び越えて、石田さん自身に興味が湧いていることを示します。
実際にこのお子さんは数日前に、お母様に怖いから参加したくない、と言ったそうです。
子どもだけでなく親御さんからもたくさん質問が出て、全てに丁寧に答えてもらい、最終的に90分ほどの講演時間になってしまいました。
後半は子どもたちもお待ちかね。卓球を通して一緒に遊びました。
1つ目のゲームはチーム対抗「ピンポンぽぽぽん選手権」いわゆるリフティング大会ですね。
2つ目のゲームは、石田さんが出したボールを打ち返して、端に立っているペットボトルに当てるというゲーム。
これらで優勝したチームや、個人は石田さんとガチ勝負ができる権利を獲得します。
みんな必死です。笑
とても楽しそうでした。
また石田さんの優しさにすっかり魅了されて、「卓球のお兄ちゃん」として一緒に楽しんでいました。
参加していた車椅子ユーザーの方のご好意で、電動車椅子を体験する子どもたち。
私達はこの日を通して、到底言葉ではうまく説明できない子どもたちの変化を感じていました。
それぞれ感じたことは違うと思いますが、私は障がいの有無に関わらず、石田さんのように子どもたちには自信や自分のやりたいことを持ってほしい。
それには安心して頑張れる環境があること、そして何かを克服したいという気持ちと努力が必要だということ。
多様性とかインクルーシブとかって一見、自分と違う人を受け入れる?みたいに感じていたのですが、つまりのところは、他人事ではなくて、自分探しなんじゃないかなぁとも思ったりしました。
自分の出来ること、素敵な自分をたくさん子どもたちには見つけて欲しいですね。
TUMUGUもそのお手伝いを頑張って行きたいと思っています。
講演後たくさんの方々からご感想をいただきましたので、その一部をご紹介します。
【お母様①】
最初にご案内の写真を見て、二人とも石田さんのお顔に驚いていました。
そんな自分の心を『いけない』と自身の中で打ち消している様子がありました。
私が伝えたことは_「自分の心が感じたことは間違いではないよ。だからいいんだよ」
「これから石田さんに会ってお話をして卓球もするよ」
公演が始まると石田さんの真前に陣取り、遊び始める次女。
私のそばを離れず、出だしが遅い割には石田さんと肘タッチする長男。
何より私自身も、もう途中からトリーチャーコリンズ症候群の方の話というより、
「石田さんのお話」に聞き入っていました。
大人も子供も自分と同じを探して、グループを作ったり安心できる小さい単位でまとまろうとするとそこで自分とは違うものへの差別や排除がはじまったりする。
無意識ながらも大なり小なりあることですね。
自分が相手を知るのがなによりのちかみち、普通を求めている自分の心の動きに気づけるか?
そこにあるのは自分自身の心の動き。自分自身と向き合いながらいろいろな気づきの中成長していく。
これは子供だけでなく大人も然りですね。
途中、障害や老人などを助ける声かけについての質問がありましたね。
石田さんは障害者でなくても老人でなくても「困った人には声をかける」と答えてました。
何か特別を受け入れることではない。そのとおりだな。それが普通。
そうかああ。と改めて感じられ、自分自身の心も感じることができました。
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